TOEFL Speaking: Integrated Taskの感覚と点数②

昨日はIndependent Taskについて考察してみました。テンプレートを活用すれば、Fair(2.5-3.0)を獲得するのもそこまで難しくはないと分かっていただけたかと思います。Speakingのテンプレートに関しては、後日note takingの技術と共に記事にしておきますね。

 

さて、今回はIntegrated Tasksに関して考察していきましょう。Integrated Tasksに含まれるのはTask3〜Task6であり、この記事ではCampus Situationsに該当するTask3、Task5に焦点を絞っていきます。まず、Task3、Task5の試験概要は、それぞれ以下の通りです。

 

Task3:

100語程度のReadingを45-50秒で読み、そのReadingに対する意見を1分から1分半程度のListeningで聞きます。その後、会話中における男性または女性の意見をまとめなさいという指示が出され、30秒間のPreparation timeを与えられた後、60秒間のSpeakingが始まります。構成は大雑把に決まっており、

 

Reading: 大学が新しい何かを始める。この構想には主に2つ利点がある。

Listening: 男性(女性)が大学のdecisionに賛成または反対の立場をとり、それぞれの利点に関して自身の意見及び具体例を述べる。

 

のような感じです。Speakingでは、主にListeningの内容をまとめることが求められます。

 

Task5:

1分半ほどのListeningが続いた後、20秒のPreparation timeを与えられ、60秒間のSpeakingが始まります。こちらも内容構成はかなりパターン化されており、

 

1. 男性(女性)がAということをしたいと思っている。However, Bという問題があり、Aに支障をきたしそう。

2. 解決策1つ目を出し、そのメリットとデメリットを述べる。

3. 解決策2つ目を出し、そのメリットとデメリットを述べる。

 

のような感じです。Speakingではそれぞれの解決策についてまとめ、どちらの立場を選ぶかをその理由を含めて述べよ、という問題が課せられます。

 

さて、私はこのsectionでGood(3.5-4.0)の成績を取りました。恐らく、Task3と Task5共に4点を取得しているはずです。これらのtaskはテンプレートの力が最大限に発揮される分野なので、ぜひ練習を積んでみてください!

 

Task3:

まずTask3から解剖していきましょう。本試験ではほぼ詰まるところなく、conclusionまで含めて3秒ほど余らせて終了しています。というのもTask3は対策がとてもしやすいからです。

では、解法に関してです。前述した通り、Task3はReadingの中で、学校側の変更点・利点1・利点2が述べられています。従って、45秒の中でこの3ポイントを如何に理解するかが鍵となります。以下は、あるサイトに掲載されているTask3のexampleです。まず、上記3ポイントを抽出してみましょう。(参照: https://englishsuccessacademy.com/free-practice/toefl-speaking-task-3/)

 

Good News for Movie Fans
The Student Association has just purchased a new sound system for the Old Lincoln Hall auditorium, the place where movies on campus are currently shown. By installing the new sound system, the Student Association hopes to attract more students to the movies and increase ticket sales. Before making the purchase of the new equipment, the Student Association conducted a survey on campus to see what kind of entertainment students liked best. Going to the movies ranked number one. “Students at Northfield College love going to the movies,” said the president of the Student Association, “so we decided to make what they already love even better. We’re confident that the investment into the sound system will translate into increased ticket sales.”

 

みなさんは必要な情報を抽出することができましたか?私見では、以下の3ポイントが抽出できていれば大丈夫です。

 

大学側の変更: install the new sound system on the auditorium

利点1: attract many students and increase purchases

利点2: students like movies the most

(利点2は利点というより理由ですが、このように柔軟に対応したください)

 

さて、それでは次にListeningの文章を読んで重要な要素を抽出してみてください。その際、男性(女性)が賛成or反対か、またそれぞれの利点について話者がどのように考えているのかに注意して欲しいです。もし、音声を聞いて実際に実践してみたい方は、上の参照URLから他サイトに飛んでみてください。

 

(Male student) I really think the Student Association made a bad decision.
(Female student) Really? Why? Don’t you like going to the movies?
(Male student) Sure I do. But this new purchase is just a waste of money.
(Female student) What do you mean? It’s supposed to sound really good.
(Male student) Yeah, well, I’m sure it does, but, in Old Lincoln Hall? I mean that building must be 200 years old! It used to be the college gym! The acoustics are terrible.
(Female student) So you’re saying there’ll be no improvement?
(Male student) That’s right. And also, I seriously doubt that going to the movies is the number one social activity for most students.
(Female student) Yeah, but that’s what students said.
(Male student) Well, of course, that’s what they said. What else is there to do on campus?
(Female student) What do you mean?
(Male student) I mean, there isn’t much to do on campus besides go to the movies. If there were other forms of, uh recreation, or other social activities, you know, I don’t think most students would have said that going to the movies was their first choice.

 

さて、注目すべき3ポイントがどこか分かりましたでしょうか。もし、私がSpeakingに活用するならば、以下のハイライトしたところになります。

 

(Male student) I really think the Student Association made a bad decision.
(Female student) Really? Why? Don’t you like going to the movies?
(Male student) Sure I do. But this new purchase is just a waste of money.
(Female student) What do you mean? It’s supposed to sound really good.
(Male student) Yeah, well, I’m sure it does, but, in Old Lincoln Hall? I mean that building must be 200 years old! It used to be the college gym! The acoustics are terrible.
(Female student) So you’re saying there’ll be no improvement?
(Male student) That’s right. And also, I seriously doubt that going to the movies is the number one social activity for most students.
(Female student) Yeah, but that’s what students said.
(Male student) Well, of course, that’s what they said. What else is there to do on campus?
(Female student) What do you mean?
(Male student) I mean, there isn’t much to do on campus besides go to the movies. If there were other forms of, uh recreation, or other social activities, you know, I don’t think most students would have said that going to the movies was their first choice.

 

どうでしょうか?同じようなところをchoiceしていますか?多くの方は、第一印象として、必要な要素が少ないと思うかもしれません。しかし、60秒のSpeakingではこの程度が限界です。つまり、ほとんどのリスニングパートは聞き流しても構わないのです。本番ではthe fluency is the kingです!喋りにくいことを無理やり含めるよりも、listening partで聞いた内容の中でも自分の口に最もなじむphraseをpick upしましょう。ちなみに、これらの要素をまとめて60秒間話すと以下の通りです (実は結構な部分をテンプレートで補っています)。

 

 

なんとなく、自分でもできそうだとは思いませんか?それでは、次回はTask5の解剖をしていきます!長文失礼しました!

 

 

 

TOEFL Speaking: Independent Taskの感覚と点数①

正直、TOEFL初受験の自分が一番気になっていたことです。何故なら、私の留学したい学校にはSpeakingのスコアにrequirementがあったからなんです。TOEFL受験後、自身の出来がどれくらいか不安であったため、インターネットの海を旅しながら、様々な受験者の感想を読み漁っていました。しかし、多くの方はTOEFLを神格化しているのか、感想とスコアが一致していないと強く感じました。時間内なんとか喋ることができたと言ってる方ならば、本来23点はとれると思うのですが、意外と19点という結果だったりします。後述しますが、各問題で4点中2点しか取れないのはかなり英語が話せていない証拠なので、なんとか話せたという感覚さえもないのでは、というのが本音です。閑話休題。そのような背景があるので、今回はなるべく公平性ならび客観性を保ちながらSpeaking sectionを解剖していきたいと思います。

 

私のケースについて考察する前に、Speaking sectionがどのように採点されているのかを確認しておきましょう。TOEFLのSpeakingは6つのQuestionsから構成されており、各Questionに対する解答は0.5点刻みで、0~4点の範囲で採点されます。これら6つの平均点を30点満点で換算した結果が最終的なスコアとなります。また、Speakingには3つの採点基準があり、それぞれ

 

・Delivery:発音やイントネーション、流暢さ

・Topic Development:coherenceが保たれているか、お題に答えられているか

・Language Use:適切な文法・豊富な語彙を使用しているか

 

と定義されています。この3つの基準全てで高評価が得られると、4点を取ることができますが、1つでも基準に満たなければ3点と点数は下がっていくわけです。(詳細は下記サイトで確認することをお勧めします)

Speaking 24以上の獲得が難しい理由と現実的なSpeaking目標スコア その1 | Web TOEFL 葛山のTOEFL® TEST ブログ

 

では、実際に私自身がSpeakingで24点を取った時のそれぞれの問題の所感を、実際にETSや各参考書に掲載されているサンプル例をもとに比較・対照してみます。

 

1. Independent Task

Task1とTask2の評価点を平均して、上からGood(3.5-4.0), Fair(2.5-3.0), limitedと割り振ります。私の場合、ここの評価はFair(2.5-3.0)でした。推測するに、Task1・Task2共に3点だったのでしょう。実際、試験中はトピックに関して議論を深めることはできませんでしたし、なんなら言い澱みや意味の伝わらない発言をしていました (個人的にはlimitedになるのだろうと戦々恐々していたのですが)。それでも3点を獲得できたのは、発言がそれなりにcriteriaにmatchしていたからなのでしょう。というわけで、まずはある参考書に掲載されていた2点・3点の解答を確認してみましょう。(参照:TOEFLTEST対策iBTスピーキング、テイエス企画(株)、川端淳司著作)

 

お題:Who is your favorite relative?

 

3点の解答:

I like Uncle John very much. He's ... he's always been kind, and I can talk to him because ... uh ... because he is younger than my parents. When I was little, he took me to the park to play catch on Sundays. Um... we often went camping in the summer and ski in the winter. ...

 

2点の解答:

My sister Kathy is ... is my favorite person. She is 10 year old me, and ... uh ... when I was little, she's always ... taking me ... me to special trips like zoo, a park, shopping, and of course, she ... treating me! ...

 

上記の3点・2点の解答を見比べてみましょう。3点の解答はなんとなく文同士のつながりがあり、文法的にもそこまで問題はないという印象です。一方、2点の解答は文法的間違いもさることながら、1文1文のつながりが明確ではなく、ただ思ったことを羅列しているだけのように思えます。実際に自分でそれぞれの解答を...の間を意識しながら音読、録音してみて下さい。2点の解答が如何に聞き取りづらいかが分かるはずです。

 

このように、2点と3点の解答には大きな差があるのは明らかですよね。従って、なるべく文法ミスを少なく、論理性を少しばかり保ちながら喋ることができれば、3点をとることは難しくないと思います。

 

ところで、ちょっと下記の音声を聞いてみて下さい。(音量は小さめなので、調整してください)

 

 

みなさんは、この音声を何点と評価しますか?よほど捻くれている講師やTOEFLフリスキーでない限り、3点くらいが無難だと考えるはずです。もし、私が評価するならば、

・理由は述べられているものの、topicはそこまで深く考えられてない

・発音はまあまあで会話の流れは分かりやすいけど、一部で詰まるところがある

・文法的なミスは少しあるけれど、内容理解にはあまり影響しない

という観点から、3点をつけると思います。ところで、この音声は先程の2点のsample answerをもとに、私が即興で喋ってみたものです。最も大きな違いはテンプレートを利用していること、それによって喋らない時間が少なくなっていることが挙げられます。要するに、2点レベルのtopic developmentでも、それなりの発音とテンプレートを合わせることで、3点レベルの解答になるというわけです。本試では、これより悲惨なspeechを披露していましたし(笑)

 

まとめになります。今回、私は本番でほとんど喋ることができませんでしたが、Independent taskでFairをとることができました。また、これと上記の考察を合わせれば、Fairをとるハードルはあまり高くないということが分かります。TOEFL上級者やその他意識高い系の方に惑わされないようにしてください!3点を取る上では、Topic developmentはそこまで重視されていません。最短期間で成果を出すには、むしろ、採点者が聞きやすい発音やイントネーション、fluencyを保つことを最も重視しながら勉強することをお勧めします!

 

4/13TOEFL受験結果!

本日午前0時頃にETSからスコア通知のメールがきました。受験日からたったの1週間でスコアが出るとは、なんて早い...こんな試験は他にはなさそうですよね(笑)

今週1週間はSpeaking試験の最中のしどろもどろ感を思い出しながら、どれくらいの点数がとれているのかをどきどきしながら過ごしていました。前置きはさておき、TOEFL初受験の結果は…

 

Reading:28

Listening:28

Speaking:24

Writing:26

Total:106

 

ということになりました!正直ReadingとListeningはまあまあの手ごたえもあったので、妥当な点数かなと思います。一方、speakingは予想よりも点数が高く、あの程度でも24点が取れるのかと衝撃を隠せないのが第一です。しかし、Writingはもっと点数をとるつもりでしたが今回は26点という結果に...初受験ということで文法ミスやスペルミスを見直す時間を取れなかったことが敗因かなと思っています。

 

本当だったら、もう少し長く勉強する予定ではあったのですが、留学に必要なスコアを取ってしまったので、私のTOEFL受験の歴史はこれにて幕を下ろすことになりました。今後はどのような参考書を選べばいいか・簡潔にTOEFLの点数を伸ばす上で気を付けておくべきことなどを備忘録形式で記載していくつもりです。

 

もちろん、TOEFLのスコアはもともとの英語力に大きく依存しますが、適切なテクニックを学ぶことで点数をあげることは夢ではありません。ぜひ、このブログの情報・教材を用いてTOEFLを攻略してください!

ブログ開設しました

はじめまして、日本で医学生をやっているものです。ブログをなんとなく始めてみたいと唐突に感じ、思い立ったが吉日といった言葉に従って登録までしてしまいました。主にTOEFLや留学、医学関係の話を備忘録のようにつらつら書き連ねていきたいです。

 

というのも、先日4/13にTOEFLを初受験してきました。一応1.5ヶ月ほど頑張ってみたのですが、Speaking sectionとか純ジャパの自分には全く対応できないですね。listening中も周囲が喋っていて全然集中できなかったし。結果は1週間後くらいには発表されるそうなので、その時の気分によっては掲載したいと考えています。

 

さて、TOEFLを受験した理由は留学に興味があるからです。私の所属している大学では、アメリカの大学に臨床留学する上でTOEFLで一定以上の点数をとることが義務付けられています (もちろん、どこの大学も同じだと思いますが…)。それまでも何回か受験を試みたものの、結局勉強する気力が湧かずにこんなギリギリになって初受験という運びになってしまいました。その過程で行き着いた勉強法がいくつかあるので、もし点数が良かったら成功体験として勉強法を、点数が悪かったら反面教師かつ勉強記録としてブログを更新していければなと。特に勉強法に関しては、様々なブログで情報が出回っているものの、いまだ明らかにされていないものも沢山あると感じているので。

 

まとめになりますが、留学に必要な点数をクリアするまではTOEFLばかりのブログになるかと思います。どうぞよろしくお願いします。