TOEFL Speaking: Independent Taskの感覚と点数①

正直、TOEFL初受験の自分が一番気になっていたことです。何故なら、私の留学したい学校にはSpeakingのスコアにrequirementがあったからなんです。TOEFL受験後、自身の出来がどれくらいか不安であったため、インターネットの海を旅しながら、様々な受験者の感想を読み漁っていました。しかし、多くの方はTOEFLを神格化しているのか、感想とスコアが一致していないと強く感じました。時間内なんとか喋ることができたと言ってる方ならば、本来23点はとれると思うのですが、意外と19点という結果だったりします。後述しますが、各問題で4点中2点しか取れないのはかなり英語が話せていない証拠なので、なんとか話せたという感覚さえもないのでは、というのが本音です。閑話休題。そのような背景があるので、今回はなるべく公平性ならび客観性を保ちながらSpeaking sectionを解剖していきたいと思います。

 

私のケースについて考察する前に、Speaking sectionがどのように採点されているのかを確認しておきましょう。TOEFLのSpeakingは6つのQuestionsから構成されており、各Questionに対する解答は0.5点刻みで、0~4点の範囲で採点されます。これら6つの平均点を30点満点で換算した結果が最終的なスコアとなります。また、Speakingには3つの採点基準があり、それぞれ

 

・Delivery:発音やイントネーション、流暢さ

・Topic Development:coherenceが保たれているか、お題に答えられているか

・Language Use:適切な文法・豊富な語彙を使用しているか

 

と定義されています。この3つの基準全てで高評価が得られると、4点を取ることができますが、1つでも基準に満たなければ3点と点数は下がっていくわけです。(詳細は下記サイトで確認することをお勧めします)

Speaking 24以上の獲得が難しい理由と現実的なSpeaking目標スコア その1 | Web TOEFL 葛山のTOEFL® TEST ブログ

 

では、実際に私自身がSpeakingで24点を取った時のそれぞれの問題の所感を、実際にETSや各参考書に掲載されているサンプル例をもとに比較・対照してみます。

 

1. Independent Task

Task1とTask2の評価点を平均して、上からGood(3.5-4.0), Fair(2.5-3.0), limitedと割り振ります。私の場合、ここの評価はFair(2.5-3.0)でした。推測するに、Task1・Task2共に3点だったのでしょう。実際、試験中はトピックに関して議論を深めることはできませんでしたし、なんなら言い澱みや意味の伝わらない発言をしていました (個人的にはlimitedになるのだろうと戦々恐々していたのですが)。それでも3点を獲得できたのは、発言がそれなりにcriteriaにmatchしていたからなのでしょう。というわけで、まずはある参考書に掲載されていた2点・3点の解答を確認してみましょう。(参照:TOEFLTEST対策iBTスピーキング、テイエス企画(株)、川端淳司著作)

 

お題:Who is your favorite relative?

 

3点の解答:

I like Uncle John very much. He's ... he's always been kind, and I can talk to him because ... uh ... because he is younger than my parents. When I was little, he took me to the park to play catch on Sundays. Um... we often went camping in the summer and ski in the winter. ...

 

2点の解答:

My sister Kathy is ... is my favorite person. She is 10 year old me, and ... uh ... when I was little, she's always ... taking me ... me to special trips like zoo, a park, shopping, and of course, she ... treating me! ...

 

上記の3点・2点の解答を見比べてみましょう。3点の解答はなんとなく文同士のつながりがあり、文法的にもそこまで問題はないという印象です。一方、2点の解答は文法的間違いもさることながら、1文1文のつながりが明確ではなく、ただ思ったことを羅列しているだけのように思えます。実際に自分でそれぞれの解答を...の間を意識しながら音読、録音してみて下さい。2点の解答が如何に聞き取りづらいかが分かるはずです。

 

このように、2点と3点の解答には大きな差があるのは明らかですよね。従って、なるべく文法ミスを少なく、論理性を少しばかり保ちながら喋ることができれば、3点をとることは難しくないと思います。

 

ところで、ちょっと下記の音声を聞いてみて下さい。(音量は小さめなので、調整してください)

 

 

みなさんは、この音声を何点と評価しますか?よほど捻くれている講師やTOEFLフリスキーでない限り、3点くらいが無難だと考えるはずです。もし、私が評価するならば、

・理由は述べられているものの、topicはそこまで深く考えられてない

・発音はまあまあで会話の流れは分かりやすいけど、一部で詰まるところがある

・文法的なミスは少しあるけれど、内容理解にはあまり影響しない

という観点から、3点をつけると思います。ところで、この音声は先程の2点のsample answerをもとに、私が即興で喋ってみたものです。最も大きな違いはテンプレートを利用していること、それによって喋らない時間が少なくなっていることが挙げられます。要するに、2点レベルのtopic developmentでも、それなりの発音とテンプレートを合わせることで、3点レベルの解答になるというわけです。本試では、これより悲惨なspeechを披露していましたし(笑)

 

まとめになります。今回、私は本番でほとんど喋ることができませんでしたが、Independent taskでFairをとることができました。また、これと上記の考察を合わせれば、Fairをとるハードルはあまり高くないということが分かります。TOEFL上級者やその他意識高い系の方に惑わされないようにしてください!3点を取る上では、Topic developmentはそこまで重視されていません。最短期間で成果を出すには、むしろ、採点者が聞きやすい発音やイントネーション、fluencyを保つことを最も重視しながら勉強することをお勧めします!